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信楽ACT 下見

信楽座について

 滋賀県南部の山間に佇む歴史ある信楽には、陶器産業を中心として、芸術文化、福祉、農業(お茶)などの特筆すべき要素が多くあります。多くの文化人がこの地を訪れ、影響を受け、痕跡を残してきたのも事実です。これは深い歴史があり、人と人の繋がりを大切にしてきた信楽特有のもので、他ではあまり例を見ないものだと思います。しかし時代の流れとともにその風潮は薄くなり、誇るべきものを失いつつあります。
信楽座は、現代社会において今最も大切なことは何かを考え、そして行動に移すことで、自分たち自身に問いかけ、現代人が「人」としての感性を呼び覚ます場として未来につなげていきたいという思いから信楽在住の陶芸作家を中心に結成されました。

信楽ACTとは

 陶芸の町である信楽では古くから陶器産業としての陶芸と、芸術としての陶芸が共存していました。しかし産業とアートは、まるで正反対の性格を持っています。それは産業という確立された分野が量産すること(実)に重きを置き、一方でアートは常に流動的であやふやで実体のないもの(虚)という性質があるゆえにまるで別の世界のもののように思われてきました。一つの町で両者は互いの関係を作ることなく今まで過ごしてきました。 ですがその間に「人」が入ることで、そこには新しい循環が出来上がり、一つの社会として成り立ち、本当の意味での共存ができるのではないかと考えています。
ものの見方には色々な角度があり、町に対する考え方、見方も人によって様々です。そのことを理解した上で、お互いに認め合い、吸収できれば非常に大きな財産になるとも考えています。 信楽ACTは単に美しい自然環境や、ノスタルジックな雰囲気にアートのエッセンスを入れ込んでみるだけのものではなく、信楽が陶器産業の町であることを背景に「産業・人・アート」が溶け合い、相互関係を構築していけるような新しい町作りのきっかけ作りのイベントです。

2010年のテーマは「バランス・アンバランス」

 「信楽ACT2008~歩く・のぞく・見つける~」「信楽ACT2009~ツチツナギ~」とこれまで二度「信楽ACT」を行い、2010年4月には三度目となる「信楽ACT2010~バランス・アンバランス~」を開催する運びとなりました。 今回のテーマである「~バランス・アンバランス~」は現在社会に存在する表裏一体の物事を、私たちがどう捉え、どう消化していくかを探っていくことを一つの目的としたものです。
誰もが自分の中に持つバランス・アンバランス。
バランスの取れた世界、アンバランスな世界、社会のバランス、バランス オブ パワー。 バランスシート、精神と体のバランス、作り手と使い手のバランス、見る人とのバランス、 形のバランス、アンバランスな形、予定調和、・・・。
これらの感覚を、我々がどう表現するのか、見る人がどう受け止めるのか楽しみです。

 今回の参加アーティストは今まで以上にバラエティに富んでおり、様々なジャンルのアーティストにご参加いただいております。それぞれ第一線で活躍されている作家の方々が町をどう変えていくのかをお楽しみください。

信楽ACT事務局 信楽座代表
山田 浩之

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